筆者がマーキングをした渡り蝶アサギマダラが、
12月12日に、鹿児島県の奄美大島で再捕獲されました。
97日間で、南西の方向に約1444km移動したことになります。
12月の再捕獲は過去には少なかったのですが、今年は、
12月12、13日に3例も再捕獲されました。
これは珍しい出来事です。温暖化の影響で、
アサギマダラが長生きしている可能性も否定できません。
以下はアサギマダラのメーリングリストに筆者が報告した記事から引用します。
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■[asagi:015683] 【移動情報】福島県グランデコ 9/6 → 奄美大島 12/12
(SRS9467 デコ 9/6 → 大金久 YN212 12/12)♂。
97日間で南西方向に1444km移動。
中嶺芳郎さん、アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
中嶺さんの御報告によりグランデコから
12月の奄美大島への移動が分かりました。
移動報告を出します。
■福島県グランデコ9/6 → 奄美大島 12/12
(97日間に南西方向に約1444km移動)
標識:SRS 9467 デコ9/6
性別:♂
標識日:2009年9月6日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村
桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
↓
再捕獲日時:2009年12月12日 13:30
再捕獲場所:鹿児島県大島郡大和村峯山公園~大金久(県道79号線沿い:奄美大島)
再捕獲者:中峯芳郎
備考:ヒヨドリバナで吸蜜中。「大金久 12/12 YN212」と追記し、放蝶。 軽い破損あり。
<コメント>
1)中嶺さんの記載 [asaginet:6784] には以下のコメントがありました。
「11月9日から本日まで奄美中南部で213頭にマークしました。
11/15には前園様の「AMAMI 10/28 Luna103」も
捕獲・追加マークして放したこともあります(本人報告済み)。
湯湾岳はツワブキも終わり刈り取られて、新たなマーキングは期待できない。
明日は住用町の三太郎峠や奄美南部海岸部を見て回ろうと思っています。
春になったら継続してマーキングしますので、本土の皆さん今後もよろしく」。
奄美大島の南部での調査が進むことを期待しています。
よろしくお願いいたします。
ヒヨドリバナとあるのはおそらくヤマヒヨドリバナのことですね。
2)2009年は、例年より遅い時期まで再捕獲があり、
12月12日は喜界島と奄美大島で、12月13日には、高知県室戸岬で、
筆者が福島県デコ平で放蝶した個体を再捕獲していただきました。
これは過去にはなかった出来事です。
3)筆者の関わったアサギマダラの移動状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告
以上 栗田昌裕
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
●喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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