その力は、花ではなく、主に枯れた葉に存在する。
枯れていない葉に集まることもあるが、
晴れた葉に集まる確率の方が何倍も高い。
もともとのモンパの葉の中にある物質が、
萎れることで化学変化を起こすのであろう。
誘引する物質はピロリジジンアルカロイドの一種と考えられている。
■写真は07年3月31日に、喜界島の海岸のモンパの葉に止まっているアサギマダラ。
子細に観察すると、一生懸命に葉の表面を舐めているのが分かる。
舐めることを通して、成熟に重要な物質を摂取していると考えられる。
例年3月には喜界島のモンパにはアサギマダラが集まる。
ただし、どのモンパではよいというわけではなく、
特定の木の特定の枝の特定の萎れた葉だけに集まる。
大変に興味深い性質である。
例年は10頭~20頭も集まる姿が見られたが、
07年には全体の個体数が少ないためか、
数匹程度ずつ集まる場面しか見られていない。
今年はアサギマダラが少ない年になるかもしれない。

[070331]マダラチョウ科アサギマダラ。学名Parantica sita。
[撮影]喜界島。空港西のモンパにて撮影。
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