信号が写っているが、ここには他の類例がない特徴がある。
それはここがこの島の唯一の信号のある交差点であるということだ。
言い換えると、喜界島の他の場所には信号というものがない。
まだ私が喜界島に行ったことがない頃、テレビで、
「ある島に生徒さんの教育のために信号機が初めて設置された」
というニュースを流していた。
日本にはまだ信号機がない島があったのか、とちょっと感動したのだったが、
喜界島に頻繁に行くようになってから、写真のこの信号機こそが、
以前ニュースで見た「島で唯一の信号機」だと分かって、
新たに感動を深めたのだった。
この信号の2つ目の特徴は、押しボタン式であるので、
押す人がいなければいつも青であるということ。
さらに3つ目の特徴は、通常の交差点であれば、
4方向に向いた信号機がそれぞれ一つずつあるものだが、
ここには写真で見える2つしかないということだ。
すなわち、左右方向から出て来る車には、信号は見えないので、
実際には、この信号機は交通安全のためには役立っていない。
あくまでこの信号機は
「信号というのはどういうものかを教える教育のため」の装置なのだ。

[070401]鹿児島県大島郡喜界町。湾。
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