最初の項目を参照のこと。
■スイゼンジナという野菜は、マダラチョウ類を引きよせる力がある。
それは植物の花の成分に、ピロリジジンアルカロイド(PA物質)
と呼ばれるものが多いからであろう。
■奄美大島の住用村ではスイゼンジナに
アサギマダラが引き寄せられていたが(下記の記事参照)、
同じ場所にツマムラサキマダラも来ていた。
ツマムラサキマダラは奄美大島でも喜界島でも見ることができるが、
07年の春にはどちらの島でも非常に少なかった。
2年前の春には喜界島では非常に多かった。
このような年次変動が、自然変動の一つなのか、
気候などの環境変動に関わるのかは、未解明の謎の一つと言える。
ただし、一種類だけが増減するのではなく、
食草を異にする複数のマダラチョウ科の蝶
(アサギマダラ、ツマムラサキマダラ)が一緒に増減するように見える
ことから判断すると、環境変動の要因がより大きいのではないか
という気もする。
■過去のブログ記事を示す:
07.10/27●「ツマムラサキマダラの雄は美麗な構造色を持つ」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-187.html
07.05/10●「奄美大島でもアサギマダラが
スイゼンジナで吸蜜していた(奄美大島。スイゼンジナNo.3)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-762.html
07.05/08●「アサギマダラがスイゼンジナに吸蜜に来た
(喜界島。スイゼンジナNo.2)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-748.html
07.05/08●「スイゼンジナは黄色い花を咲かせる野菜の一種で
アサギマダラを誘引する(喜界島。4月下旬。スイゼンジナNo.1)
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-747.html

[070504]鹿児島県奄美市住用町。奄美大島。
●キク科サンシチソウ属スイゼンジナ。別名キンジソウ。学名Gynura bicolor (Willd.) DC。
●マダラチョウ科(またはタテハチョウ科)アサギマダラ。学名Parantica sita 。
●マダラチョウ科ツマムラサキマダラ。学名Euploea mulciber 。
●本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所のHP 「ここをクリック http://www.srs21.com/」
奄美大島の自然体験 http://www.srs21.com/blog/blog%20Tokyo.htm
http://www.srs21.com/blog/blog%20Asagi.htm
SRS植物図鑑 http://www.srs21.com/blog/blog%20Plant.htm
アサギマダラ生態図鑑 http://www.srs21.com/blog/blog%20Asagi.htm
SRS生物蝶図鑑 http://www.srs21.com/blog/blog%20Living.htm
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