この日、07年5月27日には、
日本初の猛暑日となった場所があった。
その場所こそ、大分県である。
「猛暑日」とは、35度以上の日のことで、
今年4月に気象庁が初めて設定した。
その初めての適応が大分県でなされたのである。
具体的には、九州・山口地方には、この日、
フェーン現象が発生して、記録的な暑さになった。
姫島はまさにそのまっただ中にあり、
アサギマダラはその中での滞在・移動を余儀なくされたのだ。
大分県の豊後大野市犬飼では36.1度、
宮崎市で35.3度となった。
大分県佐伯市34度、大分市32.7度、
福岡市、山口市は31度まで上がり、
いずれも5月としての最高を記録し、
しかも今年初めての30度以上の真夏日となったのだ。
このような高温のときには、光化学スモッグの発生が危惧され、
さらに、強い紫外線の害も考えられる。
■猛暑の他に、この日は
黄砂の甚だしい日の2日目であった。
実際に、姫島の中の山や海上を眺めると、
かすみがかって見える。
■そんなとき、小川沿いの樹陰のカモジグサの穂に、
アサギマダラが止まって休憩していた。
近づいても動く気配がなかった。
アサギマダラは、高温、紫外線のいずれにも弱い。
その上、黄砂まで降って、
アサギマダラも真底、
暑さにまいっていたのかもしれない。

[070527]大分県東国東郡姫島村。
●マダラチョウ科(またはタテハチョウ科)アサギマダラ。学名Parantica sita 。
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姫島のアサギマダラを守る会の紹介 http://www.srs21.com/3d_insect/watarichou/himeshima.htm
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