それに後翅の性標から放出されるフェロモンをつけ、
空中にフェロモンを飛散させて、雌を誘引すると言われている。
しかし、実際にヘアペンシルを見るのは比較的稀で、
時期にもよるが、平均すると1000頭標識して1頭出会うくらいの確率である。
■2007年の姫島では2頭の雄にヘアペンシルを観察できた。
写真は6月2日に見つけ海岸で出会った「SRS2075」である。
ヘアペンシルは左右の2本あるが、この個体では、左だけが出ている。
■一般にマダラチョウはヘアペンシルを持っている蝶が多いが、
通常は2本を同時に出しているものだ。
しかし、アサギマダラでは、左右のどちらか片方だけしか出ていないものが多い。
私は、その理由は、
「ヘアペンシルが出ている個体は実は片方をしまうことができなくなったケース」
であると考えている。そう思う根拠は別なところで述べる予定である。
■SRS研究所の3D昆虫園にもヘアペンシルの記事と画像があるので、参照されたい:
「Asagi21■アサギマダラの雄の腹端には不思議なヘアペンシルがある」
http://www.srs21.com/3d_insect/asagi_pages/asagi-021%20hair%20pencil.htm
■このブログに過去の記事に示したのは以下の例である:
06.10/10●「アサギマダラの雄のヘアペンシルとは(アザミ吸蜜)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-164.html
■オオゴマダラ(マダラチョウ亜科の蝶)のヘアペンシルの例も参照されたい:
「07.05/11●タオルに寄って来たオオゴマダラは
ヘアペンシルを出していた(喜界島にて。オオゴマダラNo.2)
・・・『ヘアペンシル考』」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-765.html

[070602]大分県東国崎郡姫島村。みつけ海岸。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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